業界トレンド

コロナ禍で注目の洗濯機とは

シャープのオンラインアンケート「コロナ禍における洗濯の変化」(2020年と2019年の5月〜7月を比較、n=1,202)によると、平日の洗濯割合が「増えた」と答えたユーザーが72.5%を占めた。

「コロナ禍で着用・使用した衣類を置いておきたくない」「週末のまとめ洗いから平日のこまめ洗い」と、平日に何回も洗濯するユーザーの姿が伺える。そこで現在、10㎏以上の大容量ドラム式洗濯乾燥機の動きが好調だ。

コロナ禍での洗濯機のニーズは、たくさんの洗濯物(大容量)をきれい(洗浄力)に、洗濯~乾燥の運転時間を節水しながら短く(時短)したいというもの。

そもそもドラム式は水没させて洗う必要がないため少ない水で洗濯できる。また、洗濯槽が縦に回転し、衣類を上から下へ落下させる「たたき洗い」で汚れを落とす方式なので、衣類がからみにくく布傷みも少ない。

さらに、洗濯から乾燥までの合計時間は縦型洗濯乾燥機よりも短く、平日に何度もこまめに洗いたいというコロナ禍の洗濯ニーズに「ドラム式」は合っている。

日立はライオンと共同開発

洗剤直ぬりコースを搭載

そこで、市場で注目を集めている大容量ドラム式洗濯乾燥機が、9月19日に発売されたばかりの日立「BD-NX120F」だ。ライオンとの共同開発で洗剤の効果をより強く発揮できる「洗剤直(じか)ぬり」コースを新たに搭載。ソースや焼き肉のタレなどの他、油性ペンや化粧品などの頑固な汚れを落とす。

新たなコースは、ライオンが開発した「濃縮液体洗剤」を汚れに塗布して洗濯機に入れるだけ。約90分間、液体洗剤を塗布した衣類に高速風を当てて洗剤の水分を蒸発。洗剤の濃度を高くした後、大流量のシャワーで洗うことで頑固な汚れを落とす。

新モデルは業界最高クラスの洗濯容量12㎏〜乾燥容量7kgという大容量化を実現。コロナ禍で家族の洗濯物が増える中、日立は予洗いやお手入れなどの手間を軽減する「時短」モデルとしても提案する。

八巻 潔

八巻 潔

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株式会社ブレインズ代表
1979年「電波新聞社」に入社。
1996年家電・IT関連の出版社「リック」に入社。
「技術営業」「IT&家電ビジネス」編集長を経てリック専務取締役。
「ヤマダ電機に負けない 弱者の戦い方」(2008年)「家電製品アドバイザー試験 早期完全マスター」(2001年~2013年)などを出版。
2014年家電業界のジャーナリスト&コンサルタントとして独立。
2016年株式会社ブレインズ設立。

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地域店ドットコム運営元

株式会社ブレインズ

ブレインズのコンサル

地域店 コンサルティング

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