業界トレンド

コロナ禍で人気の調理メニューとは

家電市場はコロナ禍で内食を楽しむ調理家電の動きが活発になっている。そうした中で、どのような調理メニューが人気なのだろうか。

シャープでは主力のウォーターオーブン「ヘルシオ」の調理回数の変化(昼間時間)と調理メニューを明らかにした(対象機種は2016年以降のAIoT搭載モデル)。

コロナの渦中では、昼時間帯の調理回数が大幅に増えている。緊急事態宣言前(3月3日〜の週)を100%とした場合、5月12日までの各週の増加率をみると、緊急事態宣言が出された4月7日以降、4月21日〜の週の135%をピークに増加傾向にある。

トップは炒め物

炒め物や網焼き・揚げ物、焼き物などが人気メニュー

では、どのような調理メニューが増えたのか。シャープによれば、「炒めモノ」(82%増)をトップに、「網焼き・揚げモノ」(58%増)、「焼きモノ」(45%増)、「蒸す・茹でモノ」(38%増)などが増加したという。

こうした調理メニューのビッグデータを収集できるのが、クラウドサービスを利用したシャープ独自の「AIoT」搭載モデルの強みだ。

実は、「AIoT」搭載のヘルシオ最上位モデルの購入者層も大きく変化している。

2015年モデルである「AX-XP200」のメーンユーザーは50代〜60代の「アクティブシニア世代」(52%)だったが、2019年モデルの「AX-XW600」では20代〜40代の「子育て世代」(73%)にとって替わられた。

IoT家電のヘルシオのメーンユーザーは様変わりし、「子育て世代」はネット接続のAIoT家電「ヘルシオ」を徹底活用しているようだ。

八巻 潔

八巻 潔

投稿者の記事一覧

株式会社ブレインズ代表
1979年「電波新聞社」に入社。
1996年家電・IT関連の出版社「リック」に入社。
「技術営業」「IT&家電ビジネス」編集長を経てリック専務取締役。
「ヤマダ電機に負けない 弱者の戦い方」(2008年)「家電製品アドバイザー試験 早期完全マスター」(2001年~2013年)などを出版。
2014年家電業界のジャーナリスト&コンサルタントとして独立。
2016年株式会社ブレインズ設立。

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地域店ドットコム運営元

株式会社ブレインズ

ブレインズのコンサル

地域店 コンサルティング

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