梅雨の終盤、ここ数年我が国の定番となった異常気象による豪雨災害が熊本県をはじめ鹿児島、福岡で発生し甚大な被害を及ぼした。
近年、九州を襲った豪雨は2012年7月と2017年6月の九州北部豪雨に次いで今回で3回目。復旧復興にあたる自衛隊・消防・警察・建設等は命懸けの作業だ。
そこに今回の新型コロナウイルス。被災者は安心して避難所へ移れない。収容者数を抑え、人と人の間隔を広げ、換気するも避難者同士のプライベートを仕切る衝立の多くは段ボール製で隙間があり、集団感染が不安視されているからだ。
新型コロナ以外の感染症も
新型コロナ以外でも2017年の九州北部豪雨災害では破傷風に劇症型肺炎を起こすレジオネラ症、急性熱性疾患を起こすレプトスピラ症の感染症が要注意に挙げられた。
現在の日本は、新型コロナと豪雨災害に苦しんでいる。加えて、懸念されるのが大震災だ。30年以内に70%の確率で発生するといわれる「首都直下地震」や、「南海トラフ地震」である。
3者が重なることによって、それぞれの力がさらに増し影響は甚大になる。新型コロナがいつまで続くのか予測は難しい。ただ、現状を見ていると、流行は少なくても1、2年は続くだろう。
厚生労働省などは「新しい生活様式」を呼び掛けているが、「コロナ」だけでなく「気候変動」、「大地震」を加えた3者の備えが我々の 「ニューノーマル」となる。