エアコンの2021年モデルは「IoT」機能を搭載したタイプが注目を集めている。パナソニックの「エオリアXシリーズ」(昨年11月発売)では、Wi-Fi接続に対応し、同社の加湿空気清浄機「F-VXT90」とIoT連携することで、暖房運転時に自動的に加湿運転を開始させることができる。
操作はスマートフォン用の「エオリア アプリ」から行なう。アプリの「うるおい暖房」を選択すると、エアコン暖房に合わせて加湿空気清浄機の運転もスタートする。
一緒に使うことでエアコン暖房中も乾燥を防ぐことができ、高濃度の「ナノイーX」がエアコンと加湿空気清浄機のダブルで発生することで、花粉の抑制や脱臭スピードが一段とアップする。
シャープはペットモードを搭載
シャープが1月に発売した「Xシリーズ」では、AIoTクラウドサービス「COCORO AIR」の機能を強化し、新たに「ペットモード」を搭載した。
「ワンちゃんモード」と「ネコちゃんモード」があり、アプリ画面でペットの種類や性別、サイズなどを登録すると、その特性に合わせた設定温度の提案や運転制御を行なう。
「ワンちゃんモード」では、人間よりも比較的涼しい環境を好む犬の特性に合わせ、エアコン付近の床面をスポットで冷やす。「ネコちゃんモード」では、寒さに弱い猫の特性に合わせ、冷やしすぎないよう、温度と湿度に合わせて冷房と送風を賢く切り替えるという。
ダイキンでは「うるさらX」のスマートフォンアプリに換気ボタンを搭載し、外出先や他室からでも換気運転ができるようにした。今年の夏には、「うるさらX」の換気運転と同社の空気清浄機を連動させるアプリ機能を提供する予定だ。