コロナ禍で外食の機会が大幅に減少する一方、家庭で料理する機会が急増した。内食が増える中で電子レンジの動きも好調に推移している。特に8万円以上の高価格帯のモデルが中・低価格帯モデルを押しのけて伸びている。その価格帯で注目されているのシャープの新モデル。食の宅配サービスと連携した「ヘルシオ AX-XA20」である。
こうした食のトレンドを背景に6月24日、シャープが満を持して発売するのが「ヘルシオ AX-XA20」(店頭想定価格18万7,000円前後)。食のサービス会社との連携や、ダウンロードメニューを大幅に拡充したのが大きなポイントだ。
食の連携サービスでは、7月初旬に飲食業界のプロ集団「テーブルズ」とのコラボを実現。同社の食体験EC「TASTY JOURNEY with Healsio」と連携する。
一流シェフと食材を体験
食体験ECのコンセプトは「家庭にいながら日本全国を巡って美味しい体験ができるプログラム」の提供。シャープでは「テーブルズが提供するとっておきの食材×一流シェフのノウハウ×ヘルシオという3者の掛け算によって、これまでにない食体験を実現したい」と意気込む。
その第1弾は、食肉市場では希少な青森県鰺ヶ沢町のアピタニアジャージーファ―ムで育成したジャージー牛。「赤身肉ローストビーフ」「ミートローフ」「ジャージービーフと白金豚による特製ハンバーグ」など極上の3点を提供する。
食材の注文は食体験EC、レシピはシャープのAIoTクラウドサービス「COCORO KITCHEN」を利用してダウンロードする。自宅に届いた食材を専用のダウンロードメニューで調理するというわけだ。
ヘルシオの過熱水蒸気機能を活用し、複数の加熱方法を組み合わせることで、プロが調理したような本格的な料理を楽しめる。
さまざまな旬の食材や、ジャンルごとの選りすぐりメニューがまとめられた「クックリスト」もヘルシオの「COCORO KITCHEN」でダウンロードできる。
リストには、「厳選!旬食材」、「おうちで楽しむ!イタリアン」、「みんなが作っている お菓子ベスト10」などがあり、その日の気分や好みに合ったメニューを選び、献立に迷わずに手軽に料理を楽しめる。
2017年に開始したヘルシオとヘルシオホットクック専用の「ヘルシオデリ」のサービスメニューも増やした。本格的な焼きたてパンが楽しめる「おうちでかんたん焼きたて!」シリーズである。
冷凍パン生地を注文し、おうちでかんたん焼きたて!シリーズを本体にダウンロードすると、解凍から二次発酵、焼き上げまでの工程を一度に自動で行う。こうした料理キットの配送状況は「ヘルシオ」が音声で知らせる機能も搭載されている。