通算1億枚突破したマスク
シャープがマスク販売を開始したのは4月21日。11月6日には通算1億枚(200万箱)を突破した。わずか半年余りで売り上げ約80億円の新規事業を育てた。
今春、シャープの公式ツイッターにあげられたコメント。「家電メーカーのシャープ、107年の歴史で最大のヒット商品がマスクになってしまいそうな感じ、複雑な気持ち。」が現実になった。
マスクの次なる一手は何だろう。同じヘルスケア商品の「フェースシールド」だ。家電メーカーが非家電事業に参入したといっても驚くことはない。液晶パネル開発で培った技術を応用し、シールドには低反射で曇りにくい「モスアイ構造」を採用した。
表面に細かな凹凸処理を施すことで、表面の反射率を低減したのがモスアイ構造。日光や照明の反射に視界を遮られることはなく、新開発のアクリル系樹脂の採用で湿度の高い環境下での曇り防止に効果を発揮する。
鯖江産のチタンフレームを採用
眼鏡産業で有名な鯖江産の軽量チタンフレームを採用しているのも大きなポイント。長時間でも快適に装着できる他、フィルム表面は傷の付きにくい加工を施しており、1枚のフィルムを長期間使用できるという。
11月9日にはポリカーボネートのフェイスシールド(税込1,980円)、11月27日には鯖江製チタンフレームのアイシールド(同7,480円)、11月30日にも同フレームのフェイスシールド(同8,980円)、12月7日にも同フレームのマウスシールド(同5,980円)を発売する。
ターゲットは企業の受付や飲食店の接客業務、医療現場などのBtoBだが、一般ユーザー対象のBtoCも視野に入れている。
販売目標は年間3万個。マスク同様、シャープのEコマース「COCORO STORE)で販売。二匹目のどじょうを狙う。