現在すぐに導入できるIoT家電もメーカーから発売されています。また、ネットワーク非対応の家電も含めて、家の中の家電をネットワークにつなげて便利に使うことができる「スマートハウス化」も可能です。
そのようなIoT家電の導入、スマートハウス化のための実践的な方法を見ていきましょう。
今利用できるIoT家電について
クラウドコンピューティング上のAIと連携するような本当の意味でのIoT家電は、まだそれほど多くの機種が発売されているわけではありません。そもそも、家庭内にある家電をすべてIoT家電に置き換えるとなれば当然大きなコストもかかってしまいます。
そこで、現在IoT家電と呼ばれているものには、簡易的にクラウドコンピューティングと連携しているものや、操作を家電本体だけでなく、スマートフォンなどから操作できるようにするものも、現状では「IoT家電」、あるいは「IoT化」に含まれています。
このような今使えるIoT家電、今できるIoT化も、電気店として今からしっかり理解しておけば、今後急速に進歩していくIoT家電や関連するサービスにもしっかり対応できるようになります。
IoT家電をつなげる
IoT対応家電は、無線LANモジュールを搭載しているので、自宅の無線LANにそのまま接続できます。接続には、インターネット接続の光回線および無線LAN(Wi-Fi)環境が必要です。古いルーターだと通信速度や電波の届く範囲の面で能力不足の場合があります。
IoT家電をネットワークに接続する際には、ルーターに「AOSS」「WPS」「らくらく無線スタート」などのボタンがあれば、簡単に接続できます。なお、メーカーによってはスマートフォンアプリでのユーザー登録や機器登録が必要な場合もあります。
推奨されているのは光回線です。ADSL、光ファイバー、CATVなどのブロードバンド接続でインターネットに接続している環境では、利用できない場合があります。また、モバイルルーターやスマートフォンのテザリング機能でのインターネット接続も基本的に利用できません。
通信速度や電波の届く範囲、複数台同時接続での安定性などを考慮しても、設置されている無線ルーターが古いようであれば買い替えを検討した方が良いでしょう。また、2階建て住宅などで、IoT家電に電波が届きにくい場合は、「無線LAN中継機」を利用すると、家の中を広範囲に無線LANでカバーできます。