IoT家電の未来
従来慣れ親しんできたテレビや冷蔵庫、洗濯機などの家電が、単なる機能向上ではなく、大きな進化を遂げつつあります。家の中にある家電同士がつながり、さらにはインターネットにつながることで、例えば家電自身が賢い使い方をユーザーに提案したり、買い替えてもいないのに自動的に機能が向上していったりするのです。
これは自動車における自動運転のようなものです。自動運転の普及にはまだ時間が必要ですが、既に自動的に危険を察知し回避したり、あるいは事故や渋滞の情報を踏まえて目的地に向けた最適なルートを提案したり、さらには道路上の車線を見ながら車線を外れないように警告したりハンドル操作をアシストする機能などは、すでに今の自動車にも実装されています。
これは「自動運転」を先取りする機能と言えるでしょう。自動運転が実現すれば、人の移動はもちろん、移動販売車やケータリング、荷物の配送など、社会インフラそのものが大きく変化していきます。つまり人々の「暮らし」そのものが大きく変化するのです。
今の家電も同様です。「IoT」と呼ばれるネットワークでつながった家電が普及し、使われていくことで、家の中の風景が大きく変わっていきます。「自分で操作する家電」から「一人一人の生活スタイルに合わせて最適な提案を行い、簡単かつ快適な生活を実現する機器」へと変化していくのです。
地域店こそ最適な商品
「ネットワーク」「IoT」と聞くと、家電のプロフェッショナルである家電店の人にも、難しそうと感じる人が少なくないでしょう。しかし、自動車の自動運転のように、販売する人、使う人が難しい技術を意識することなく、誰でも簡単に使えるのが「IoT」です。家電の「IoT化」は、むしろお客様一人一人の顔が分かり、生活スタイルを把握している地域の家電店にこそ最適な商品という面もあります。
「IoT家電」集中講座では、家電における「IoT化」の基本を学んでいただき、お客様に簡単、便利で快適なIoT家電を提案する家電店が一店でも多く出てくることを期待します。