コロナ禍の外出自粛が家電の巣ごもり消費を後押しした。日本電機工業会が1月25日発表した2020年の国内出荷額は前年比101%増の2兆5,363億円となり、民生用電気機器全体では5年連続のプラスとなった。
中でも好調だったのは家事家電と調理家電。家事家電の代表格は前年比102%の1,949億4,700万円となった洗濯乾燥機。掃除機も同103.1%の963億9,900万円と好調に推移。数量ベースでも同107.7%の471万6,000台となり、7年ぶりのプラスとなった。
調理家電の代表格は前年比140.6%の106億3,300万円となったホットプレート。トースターも同118.8%の138億6,900万円となった。ちなみに、エアコンは台数ベースで過去最高の986万9,000台(前年比100.6%)だった。
家事ストレスを解消したい
シャープがコロナ禍で調査したオンラインアンケート「家事のストレス」(2020年4月、約6,800サンプル)によると、ストレスが「増えた」が14.5%、「やや増えた」の23.4%を加えると約4割(37.9%)にのぼった。
「家事のストレスを解消するために購入したい家電」の調査では、トップは「調理家電」(33.5%)、次いで「掃除機」(30.2%)、「洗濯機」(25.4%)、「冷蔵庫」(21.3%)、「オーブンレンジ」(20.3%)、「食器洗い乾燥機」(19.7%)などの順となった。いずれもコロナ禍の2020年商戦で堅調に推移したカテゴリーである。