加湿器大手のダイニチ工業が行なったアンケート調査によると、加湿器の購入理由として「ウイルス・インフルエンザ対策」を挙げる人が、2019年度のデータと比較して8.8ポイント増加したという。
加湿器を正しく使いこなしてこその感染予防対策。だが、意外に知られていないのが加湿器の置き方だ。置き方によっては、加湿器の能力が最大限に発揮されるか、逆にマイナスに働くケースも生じる。
エアコンとの併用には注意
同社では、加湿器のベストな置き方をアドバイスしている。簡単に説明しよう。まず、エアコンと加湿器の併用には注意する。エアコンの風が直接当たらない場所に設置するのがポイント。温風が当たると加湿器のセンサーが誤作動してしまう場合があるからだ。
加湿した空気をエアコンの風が運んでくれる位置に置く。エアコンの下の、加湿器のベストな設置場所を探してみよう。
暖房中は床付近が比較的低温になり、加湿器のセンサーが湿度を高めに判定してしまうケースがある。加湿器が加湿量を落としてしまうので、加湿器は直接床に置かず、テーブルや家具の上などに設置しよう。
窓際は外の冷気の影響を受けやすく、加湿器のセンサーが間違った判断をしがち。窓に結露ができやすくなるので窓際から離した場所に設置しよう。
テレビやパソコンなどの近くに加湿器を置かないように。特に、超音波式やスチーム式の加湿器は精密機器の近くに設置するのは厳禁。
その他、加湿器の使い方で注意したいのが、「ミネラルウォーターの使用は不可」という点。水道水には塩素が入っており、雑菌やカビの繁殖を抑える。「キレイな水を使いたい」と、ペットボトルのミネラルウォーターから給水するケースはNG。
また、アロマオイルもNGの機種が多いので注意する。特に、タンク内に直接アロマオイルを入れるタイプはNG。アロマオイルは油なので水分と混ざらず、故障の原因となる。アロマ対応機種以外では、アロマオイルは決して使わないように。