IoT家電

【第2回】IoT家電の基本のき

今やスマホの画面からIoT家電の接続や設定、電気の使用状況などが確認できる時代です。IoT家電との連携はスマホが欠かせなくなっており、手軽に簡単に操作できるのがミソ。そうした中で、IoT家電を購入したものの、設定や接続に悩んでいるユーザーも増えています。

Q1 オンデマンド放送は視聴できるの?

テレビを買い替えたり、故障して入れ替えた場合、地上波・BS/CSデジタル放送は視聴できますが、ビデオ・オン・デマンド(視聴者が観たい時にさまざまな映像コンテンツを配信するサービス)も、「B-CASカード」だけで視聴できるのでしょうか。

▲Huluやdtvなどがあらかじめ装備されている

A 現在のテレビにはHuluやdTVなどのビデオ・オン・デマンドがあらかじめ装備されているタイプが数多くあります。民生用のゲーム機器もそうです。BS/CSデジタル 有料放送はB-CASカードを入れ替えることで、すぐ視聴できますが、インターネット経由で楽しむビデオ・オン・デマンドは手続きが必要です。

その手続きとは、

  • ユーザー名
  • パスワード
  • コード

 ⋯―などの入力です。

 例えば「ひかりTV」では「エントリーコード」と呼ばれるコードがありますが、そのコードを入力しただけでは視聴できません。

従来のテレビからこれから視聴するテレビに移行するための「紐付け」と呼ばれる作業が必要です。それを行うにはウェブで行うか、ひかりTVのサポートセンターに連絡する必要があります。

こうした「紐付け」作業が必要なものから、手軽に「パスワード」を入れるだけで済むビデオ・オン・デマンドなど、いろいろな設定方法があります。

Q2 スマホで照明機器を操作できない!

スマホで照明機器が操作できなくなりました。どうすればいいでしょうか。

A これは無線LAN方式とは異なるBluetooth方式の照明器具だと思います。BluetoothはIoT家電とスマホを直接つなぐことができます。

Bluetoothがつながらない場合、まずスマホの「設定」項目からBluetoothの接続状況を確認します(ペアリングモード)。つながっていなければ、「接続」をタップ(指で画面を軽く叩くこと)します。もちろん、照明器具の電源はONの状態です。

今回の照明器具のケースでは、壁スイッチが入っていなければ接続できないので、チェックしてみてください。

その他にもよくあるのが、スマホの電話応答・着信を一時的に「機内モード」状態にしている場合です。スマホの「機内モード」復帰後に、Bluetoothや無線LANが、依然として「機能停止 OFF」となっているケースもあるのでしっかりチェックしてみてください。

Bluetoothは無線LANと違い、電波を遠くへ飛ばすことができません。50m先離れた機器同士の操作や障害物(壁やドア)には弱い方式です。従って、Bluetoothは機器同士、近くに設置する必要があります。

Q3 AIスピーカーって何?

AIスピーカーは何ができるのかな?

A AIスピーカーはIoT家電の中核ともいえる機器です。まず、以下の機器の名称を憶えて下さい。

  • GOOGLE HOME(グーグルホーム)
  • AmazonEcho(アマゾンエコー)
  • lineスピーカー(ラインスピーカー)
▲IoT家電を声で操作するAIスピーカー

AIスピーカーでは人間の言葉で指示を与えることができます。PC/MACの場合はマウスやキーボード、スマホでしたら指(タップなど)ということになりますね。

AIスピーカーとIoT家電をつなげるには、インターネット環境+無線LANが必須です。AIスピーカーに「オッケー、グークール」などのウェイクワードを呼び掛けると、AIスピーカーが認識し、その問いに答えてくれます。

  • 「明日の〇〇市の天気は?」
  • AIスピーカー「〇〇市は晴れです」

最近では「GOOGLE HOME」との連携で、「チャンネル変更」や「音量調整」なども対応できるようになっています。

Q4 スマホを買い替えたらどうする?

IoT機器を設定しているスマホを買い替えた場合、最初から、設定し直す必要がありますか。

A スマホを買い替えた場合、アプリなどのデータ移行が必要です。まず、スマホを自宅の無線LANに接続することです。

次に、エアコンや冷蔵庫などIoT家電のアプリをダウンロードして、アプリの設定⇒スマホとIoT家電の接続を行います。

スマホの買い替えサイクルは2、3年。IoT家電の買い替えサイクルは8~12年です。従って年4回程度、IoT機器を設定し直す必要がありますね。

渡辺 圭

渡辺 圭

投稿者の記事一覧

IoT家電エンジニア、プラザイサム代表

1993年4月リコー入社。
1998年4月電器店「プラザイサム」入社。
デジタル家電に精通し、メーカーの研修センター講師も務める。「CompTIA A+」「CompTIA Network」「CompTIA hard」「CompTIA security」、「日商ビジネスコンピューティング データ活用2級・3級」、「パソコン整備士3級」「.com master basic」「.com master advance」、「Microsoft OS・Office trainer MCT各種」などの資格を取得。

関連記事

  1. 連載「IoT」家電集中講座⑧ IoTを導入するための基礎知識
  2. 連載「IoT家電」集中講座③ 家電の開発・サポートが変わる
  3. 連載「IoT」家電集中講座⑥ 情報の入力を支えるセンサー技術 (…
  4. 連載「IoT家電」集中講座① IoTで大きく進化する家電
  5. コロナ禍で注目のエアコン機能
  6. 連載「IoT家電」集中講座⑤ IoTを支える技術(2)
  7. 連載「IoT」家電集中講座⑦ IoT家電の普及を促す5G
  8. 【第4回】IoT家電の基本のき

地域店ドットコム運営元

株式会社ブレインズ

ブレインズのコンサル

地域店 コンサルティング

おすすめ記事

前代未聞の合展&バスツアー

売上目標0円、合展ではなく勉強会に1月29日、全国津々浦々から地域家電店の精鋭80以上の店…

最近の投稿

PAGE TOP