Z世代とはアメリカなどで概ね1990年代中盤(または2000年代序盤)以降に生まれた世代を指しているという。物心ついた時期からツールはスマホでSNSは発信型というデジタルネイティブ世代。流行りのインスタやTikTokを操る世代である。
年齢でいえば、現在だいたい25歳以下の若手の社会人や学生を指す。そのZ世代がアナログの柔らかい音を求めているという。
新型コロナの影響で昨年は減少したが、HMVレコードショップ渋谷店のアナログレコードの売り上げは2014年のオープン以来、毎年約30%増と伸び続けている。
客層の1/3はZ世代のようで、彼らの“マイブーム”となってアナログレコードの市場拡大を支えている。
2010年、国内のレコード生産枚数は約10万枚だった。それが15年には60万枚を超え19年には約120万枚と、この10年で10倍になった。
アナログ人気の背景
ユーチューブや定額制音楽配信サービスの浸透により、隠れた名盤が発掘されやすくなった。デジタルに強いZ世代がそうした名盤を目ざとく発見し、市場を拡大させているのかもしれない。
加えて、音質だけでなく、聴くにせよ探すにせよ多少の手間がかかる作業に喜びを見出すZ世代の音楽ファンが増えているという指摘もある。
Z世代とアナログレコード、デジタルとアナログの融合、アフターコロナにはZ世代に向けた新しいマーケティングが誕生しそうだ。