新型ウイルスの感染拡大を受けて、家電量販店やスーパー、ドラッグストアなどで、チラシを自粛する動きが広がっています。普段、家電量販店のチラシを見ない人でも、エアコンや冷蔵庫、テレビなどの調子が悪くなったら、どの商品がいいだろうとチラシをチェックしますが、今は各社とも自粛しているようです。
こうした非常時こそ、お客様に寄り添りそう活動が大切です。日ごろ、お客様に身近に接して仕事をしている電器店ほど、この時期お客様にとって頼りになります。
政府から不要不急の外出は控えて、という強い要請が出ており、家族が家庭で過ごす時間が長くなっています。日ごろ家にいないお父さんも終日家にいるので、家の中のこと、家の設備や家電の調子などを考えるようになります。
ただ、気にはなっても、ただちに「買い替え」にはつながりません。、コロナウイルスの影響で、消費者はできるだけ節約しなければ、という意識のほうが強くなっているからです。
そこで、家の中で気になることがある=「買い替え」という提案ではなく、家の中で気になることがある=「家電のプロに相談したい」という流れにもっていくのです。
販促ハガキのポイント
さて、こうしたお客様にどのようにアプローチすればいいのでしょうか。この時分、お客様の心に響くような「ハガキ」を活用するのが効果的です。
本稿では、新型コロナ対策の「コミュニケーションツール」として、ハガキ3種とチラシ3種を用意しました。
お客様にとって現在心配なことは、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などといった生活に不可欠な家電製品が故障したら…ということです。
そのために、ハガキによる「エアコン」「冷蔵庫」「洗濯機」などの点検を促す活動をお勧めします。
では、お客様にはどのようなタイミングで伝えればいいのでしょうか。ハガキを送る前に、電話でお客様とのコミュニケーションをとることが大切です。大切なお客様、とくに高齢夫婦や一人暮らしの高齢者の方は「気にかけていただき、ありがとう」と喜ばれるはずです。
現在の状況をねぎらう言葉をかけて、エアコン、冷蔵庫、洗濯機などの調子を伺い、シーズン前の点検をお勧めします。本来であれば訪問して点検するのがいいのですが、不要不急の外出制限のため、失礼ながらお電話を差し上げましたと伝えます。
電話では、新型コロナウイルスの状況下で、万が一の故障が起こる可能性があるかもしれません、お客様がお困まりにならないために点検はいかがでしょうかと伝えます。
そこで、エアコン、冷蔵庫、洗濯機の点検個所をまとめたハガキを送りますとお話して、点検を希望するお客様や、設置後7年以上の点検が必要だと思われるお客様に郵送します。
ハガキを直接送りたいという場合は、特に親密度の高いお客様を選ぶのがポイントです。「ハガキ届きましたか?」と直接確認できるお客様がいいですね。
最後に、お客様も自粛疲れでストレスを抱えています。「早く日常生活に戻れるとよいですね。それまで頑張りましょう」「お体を大切に」「何かありましたらいつでも声をかけてください」…というメッセージを忘れずにお伝えしましょう。