中国本土の死者がSARSの全世界の死者数、774人を超えたのが2月8日。2月13日には80歳代の日本人女性感染者が国内で初めて死亡すると、一気に日本国内でも危機感が高まった「新型コロナウイルス」。
家電市場では2月に入って瞬く間に、空気清浄機の売れ行きが高まった。GfKの調査データによると2月3日〜2月9日の販売台数は前年同週比115.0%(金額112.8%)、2月10日から16日までは同129.0%(同138.9%)とうなぎ上りに上がっている。
たまに肺炎になる人も
空気清浄機の説明はもちろん重要だが、パニック状態になっているお客に「新型コロナウイルス」の正しい知識を提供するのも大切な役割だ。
そこで地域店の間では現在、感染症専門医が作ったネットの「新型コロナウイルス検定」(山口征啓氏)が評判になっている。
質問では、●どのくらい病原性が高い?「たまに肺炎になる人がいる」「かかると多くの人が重症化する」「かかると多くの人が死亡する」。
●感染力についてもっとも適切なものはどれ?「街ですれ違うとうつる」「同じ部屋に何時間も一緒にいるとうつる」「隣の部屋にいてもうつる」などなど。
街の電器店を対象に「笑倍繁盛セミナー」を主催している南九州デジタル 笑倍繁盛事業部の櫻木隆志氏はこう話している。「新型コロナウイルスの正しい知識を学んでもらうことで、お客様がむやみに恐れたり過剰に反応しなくてもすみます。こうした知識を伝えることも地域の安心、笑顔を守る地域店の役割かもしれませんね」。