近年の日本は異常気象が起こりやすくなっている。梅雨期から夏期にかけて需要のピークを迎える除湿機やエアコン。ここ数年、年間を通して梅雨だけでなく長雨、大雨などに伴う洗濯乾燥機やふとん乾燥機などの需要も急増している。
そこで、天候チェックに欠かせないのが気象庁の長期予報だ。6月25日に発表された7月〜9月の3カ月予報では、東京オリンピック(7月23日から8月8日)とパラリンピック(8月24日〜9月5日)の期間中は厳しい暑さになるとみている。
7月の降水量は北日本と東日本の日本海側で「平年並みか多い」と予想され、大雨への警戒が必要とした。梅雨明け後は各地で厳しい暑さが予想され、熱中症に注意するように呼び掛けている。
8月の平均気温は北日本と東日本、沖縄・奄美で「平年並みか高い」、西日本では「ほぼ平年並み」と予想。9月の平均気温も全国的に「平年並みか高い」と予想され、厳しい残暑が続くと予想している。
梅雨明け後はエアコン需要が開花
気象庁、顕著な大雨情報を発信
大雨のリスクが高い7月は除湿機や洗濯乾燥機、ふとん乾燥機が注目され、梅雨明け後は猛暑と残暑が9月まで続く見通しなので、家電市場では一気にエアコン一色の季節になるだろう。
気象庁は7月7日、土砂災害や浸水、河川の増水・氾濫に厳重な警戒を呼び掛けた。島根県東部、鳥取県中・西部では相次いで「線状降水帯」の形成が確認され、気象庁はそれぞれ「顕著な大雨に関する気象情報」を出して速報した。
線状降水帯とは、積乱雲が次々と発生して線状の降水域となり、そのまま同じ場所に停滞することで大雨をもたらす現象。これによって、2018年の西日本豪雨、2020年7月の豪雨などの大規模災害が発生した。気象庁は6月17日から「顕著な大雨に関する情報」として発信している。