この原稿を作成している4月8日、政府は新型コロナウイルスの感染者急増を受け、東京都など7都府県を対象に「緊急事態宣言」を発令しました。こうした緊急時に、売り出しのイベントやセールスキャンペーンなどの告知というのは非常に出しにくいと思います。
こうした非常時こそ、お客様に寄り添りそう活動が大切です。日ごろ、お客様に親身に接して仕事をしている電器店ほど、お客様にとって頼りになる存在、特別な存在はないからです。
そうした気持ちでお客様のことを考えれば、FACEBOOKやブログなどで、新製品情報です!ということを書こうとしても、いつものような気持ちで書けないはずです。自分が書くことに少し抵抗がある場合、無理に書かないことです。書くときに、「誰かの役に立つ、必要な情報です!」という気持ちがなければ、読んだ人の心に響きません。
政府から不要不急の外出は控えてという要請が出ており、家で過ごす時間が長くなっています。日ごろ家にいない方も、家におりますので、家の中のことに意識が向いてきます。当然、快適に暮らしたいと思うので、家の設備で気になることや家電製品の調子などを考えるようになります。
ポイントは、気になることが出てきて考えるけれど、即買い替えにはつながらないということです。コロナウイルスの影響で、できるだけ節約しなければ、という意識のほうが強くなっているからです。
「安心」と「癒し」を届ける
そこで、家の中で気になることがある⇒即「買い替え」という提案ではなく、家の中で気になることがある⇒家電のプロに相談したいという流れにもっていくのです。
家電製品は生活必需品です。故障したら必ず買い替えます。必ずやってくる買い替え時期を想定して対応することがポイントです。
さて、こうしたお客様にどうやってアプローチをすればいいのでしょうか。具体的にはチラシや訪問活動ではなく、お客様の心に響く「ハガキ」を使ってみませんか。
ここで2種類のハガキをご覧ください。1つはダイレクトに気になることがあったら相談してくださいという内容。もう1つは、裏面を桜の絵ハガキにして表面に相談してくださいという内容です。
後者のハガキは、楽しみにしていた桜を見られなかった方に、少しでも笑顔になってもらえれば…という想いを込めたものです。新聞やテレビのニュースをご覧になって、不安な気持ちになっている方、特に外出を控えているご高齢のお客様へのメッセージです。
こうした不安な時期に、ハガキでちょっとした「安心」や「癒し」を届けるのです。こうした時期だからこそ、お客様は本当の買い替え時期に親切にしてくだった電器店を思い出すのです。