Q1 IoT家電と連携する端末とは…。
エアコンや洗濯機、テレビなどさまざまなIoT家電がありますが、IoT家電と連携しコントロールできる機器とはどのようなものがあるでしょうか。
A IoT家電と連携する代表的な機器はスマートフォンです。例えば、エアコンとスマホをIoT家電のアプリで連携させることによって、スマホでエアコンをコントロールすることができます。IoT家電のアプリをダウンロードすることによって、帰宅する前にエアコンの運転をオンにすることができます。
スマホ以外にもAIスピーカーやHEMSなどでもできますね。最新の洗濯乾燥機ではアプリ経由で運転のオンオフだけでなく、洗濯コース設定などの運転予約、洗濯完了やお手入れ時期の通知などを受け取れる機種も出ています。
Q2 脱衣所の洗濯機まで電波が届かない!
スマートフォンと連携できる洗濯機を販売しました。でも洗濯機を置いている脱衣所まで無線LANが届きません。どうすればいいのでしょうか。
A 家の間取りにもよりますが、洗濯機が設置されている脱衣所や洗面所などへ無線LANの電波を届けるには、「アクセスポイント」を設ける必要があります。
アクセスポイントとは、ノートパソコンやスマートフォンなどの無線LANクライアントを相互に接続したり、他のネットワークに接続する無線機の一種です。
無線LANの電波が届いているのかどうかをチェックするために、私は計測用の無線LANを使っています。
これはワンルームや2LDKなどの集合マンション、戸建て向けの簡易無線LAN機器です。狭いエリアでもしっかり正確に計測できるので、非常に便利です。
計測用無線LANといっても、電源を入れスマホで「計測用無線LAN」のSSIDを検索するだけです。
街中でスマホのWi-Fi(無線LANの通信規格)設定で、周辺にあるアクセスポイントのリストが並んでいることがあります。そのリストに表示されている各アクセスポイントがSSIDです。同じ空間に複数のアクセスポイントがあった場合、混線を避けるために名付けられています。
洗濯機が置かれている脱衣所や洗面所まで電波が届くように設定すると、お客に喜ばれること請け合いです。お風呂でもIoT家電が楽しめますから。
Q3 IoT家電の条件とは…。
単純に無線LANにつながっている機器をIoT家電と言うのですか。
A IoT家電といっても、単に無線LANや有線LANが装備されているだけでは本当のIoT家電とはいえません。
IoT家電には、
- 外部機器からモニターができる
- 外部機器から操作ができる
- インターネットまたは規格に合ったネットワークに接続できる
――などの条件があります。
- はネットワーク機器が外部機器(スマートフォン・PC・タブレット)の画面で運転状況を確認できます。
- は外部機器(スマートフォン・PC・タブレット)の画面で、機器の操作ができます。電源の「入り切り」、エアコンの場合は「温度調整」や「運転切り替え」などができます。
重要なのはメーカー独自規格の接続ではなく、③のどこでも簡単につなげられる汎用性の高いIoT家電です。メーカーの中でもワンランク上の機種になります。